制震リモデリング

当社の制震工法は
GHハイブリット工法&タツミのGO-TA

●GHハイブリッド制震工法

GHハイブリッド制震工法は、新築はもちろん既築住宅にも簡単に設置できる、高品質でローコストな耐震補強システムです。
住宅資材販売や住宅建築に長年たずさわってきた江戸川木材工業(株)と、免震・制震装置トップメーカーのトキコ(株)の共同開発で誕生しました。
激しい揺れを吸収して、住宅の損壊を防ぎ、ご家族を守る、画期的な工法です。その効果は、静岡県の耐震技術コンクールで評価され、静岡県のホームページ内でも紹介されています。

●簡単施工

木造住宅の壁面に地震エネルギーを吸収する制震装置を組み込む簡単な工事です。工期が短く、生活への妨げもありません。

●ローコスト

より多くのお客さまに無理なくお勧めできるコストです。場合によっては補助金制度もご活用いただけます。

●メンテナンス不要

温度特性に優れているため、一年を通じて安定した制震力を保ちます。

GHハイブリッド工法の3次元加振実験

阪神・淡路大震災クラスの揺れを
約70%抑える効果が実証されました。

阪神・淡路大震災の際に神戸海洋気象台で計測された地震エネルギー(南北方向818Gal、東西方向617Gal、上下方向332Gal)を与える加振実験を、余震も想定して2回実施。その結果、安定した制震効果を発揮することが確認できました。

■1回目の実験
  • 装置なしの場合は61.6mmの変形
    装置設置の場合は18.5mmの変形→約70%の低減
■2回目の実験
  • 装置なしの場合は319.0mmの変形
    装置設置の場合は26.7mmの変形→約90%の低減

●耐震

建物の骨組みなどを強化して地震の揺れ(衝撃)に対抗し、建物の破壊を防ぎます。

●免震

免震装置が地震の揺れ(衝撃)を吸収し、地震エネルギーを建物に伝わりにくくします。

●制震「減震高耐力壁パネル」

制震装置が地震の揺れ(衝撃)を吸収し、地震エネルギーを低減します。免震と同様、建物の破壊を防ぐだけでなく、建物の変形や家具の倒壊も防止して、家族と資産を守ります。
●建物概要
階 数 1 階 2 階 建築年
2階建 約80m² 約2m² 昭和33(1958)年
●耐震補強概要(補強設計に動的解析が必要です。)
平面図
平面図/増設の制震装置(耐力壁)6ヶ所
平面図
●総合評価
  地盤・基礎 偏 心 水平抵抗力 老朽度 総合評点
補強前 X方向 1.00 1.00 0.41 0.90 0.3
Y方向 1.00 0.88 0.79
補強後 X方向 層間変形角(地震時の建物の変形の度合い)
目標値は450ガル入力時に1/30以下
1/36
Y方向 1/44

●タツミの制振システム「GO-TA」

制震リモデリングに新工法登場!

当社では、制震リモデリングとしてこれまでGHハイブリッド制震工法をお薦めしてきましたが、加えて建築金物専門メーカー㈱タツミの制振システム「GO-TA」を使った制震リモデリングをラインナップに加えました。「GO-TA」は独自構造の摩擦ダンパーを採用した筋かい型の画期的な制振システムです。(摩擦ダンパーは大型建築物の制振装置に採用実績の多いオイレス工業(株)製)。万が一、地震などで家が揺れた時には、摩擦ダンパーの働きで、建物の揺れを熱エネルギーに変換し、建物の変形を抑制します。従来、木造建築では、筋かい・合板などを釘・ビス・金物などを使って梁や柱に留めつけ、地震や台風などの外力に抵抗する耐力壁としてきましたが、揺れの長い地震や度重なる余震などを受けると、こうした耐力壁も徐々に損傷を受けることがわかっています。制振ブレース「GO-TA」は、繰り返し揺れても摩擦抵抗で踏ん張り、建物の変形(層間変位)を平均で60%*1 程度に低減します。また「GO-TA」は、耐力壁として*2 国土交通大臣認定「壁倍率1.7」を取得しました。これにより「GO-TA」は、制振システムであると同時に、耐力壁として壁量に算入していただくことが可能となりました。日本人に愛されつづける木の家を、しっかりと支えて守る、パワーが持続する制振ブレースです。

(*1:建物プラン、地震波により異なります。)
(*2:当該認定は、耐力壁としての壁倍率認定を取得したものであり制振システムの認定ではありません。)

 
●面材耐力壁の損傷 ●筋かいの損傷

●省施工
延べ床面積40坪程度の建物なら、XYの方向に2ヶ所、計4ヶ所にバランスよく設置すれば十分な効果を発揮します。
平屋・2階建てなら1階に、3階建てなら1階と2階(もしくは1階と3階)に設置 します。

●ターンバックル機構によりブレースの長さは容易に微調整できますので、在来工法、ツーバイフォー工法とも対応可能です。

●「GO-TA」の入った構造躯体は、建物の変形(層間変位)を約60%に低減!

*地震応答解析による

●繰り返しの地震に強く、メンテナンスフリー

摩擦ダンパーは、大型建築物の制振装置に採用実績の多いオイレス工業(株)製を採用。繰り返し耐久性能が極めて高く、連続して発生する余震にも安定した力を発揮します。なお、ダンパー部の構成部材は経年劣化のほとんどない摩擦材と高耐食性を有する表面処理を施していますので、一度設置したら、メンテナンスの心配はありません。


設計者からひとこと

記 中西和彦

まず、建物の強さには(1)重さに持ちこたえる強さ(2)地震や台風に持ちこたえる強さの二種類があります。
(1)の強さに関しては、リフォームに携わってきた私自身の経験から、普通に計画施工された建物なら、昭和28年頃に建てられた建物でも十分配慮されていると思います。
しかしながら(2)の強さに関しては、平成に入ってからの建築であっても十分とは言いきれません。分譲地で現場を監理する折りなど、たまたま近隣の住宅を眺めてみると、建物の南面と北面の耐力壁(筋交い)の配置が著しく不均等な住宅や、一階と二階の耐力壁の配置がでたらめな住宅をよく見かけます。
こうした強さの片寄りは、台風のときの建物の揺れで実感できるはずです。
原因として考えられるのは、設計担当者の構造計画に対する知識や経験が足りないか、お客様が強引に無理な要求をされたかのどちらかだと思います。
デザインの計画も重要ですが、構造(安全性能)の計画も非常に重要です。そうした観点から、耐震・免震・制震のお話をしてみます。

●耐震性能とは・・・

地面に四人がしっかり足を開いて立ち、向かい合わせに四角形を作るように腕を組み合い、地震や台風による横からの強い力に耐えている姿にたとえることができます。一回や二回ぐらい押されたり引かれたりした程度ではびくともしませんが、四人組で頑張りますので、次第に疲労してきます。

●免震性能とは・・・

駐車した自動車に乗っていると、地震が起きても、タイヤのゴムの弾性により、揺れを小さく感じたり気づかなかったりするものです。そんな状態をつくり出すのが免震です。タイヤの弾性(揺れを吸収する能力)が持ちこたえる範囲内では安心と言えますが、その限度の設定とタイヤ(免震装置)の寿命に注意が必要です。また、建物は自動車のように左右対称ではないので、その面からの不都合が多少あります。快適性や耐久性を向上させる他の工法との併用ができない欠点もあります。

●制震性能とは・・・

耐震性能における四人組の外側に、さらに別の四人組を配置した状態です。右から押された瞬間に左から押し返す作用をプラスすることで、非常に大きな揺れも制御できます。この制震四人組のおかげで、耐震四人組は地震が何度繰り返されても疲れることなく立ち続けていられます。さらに100年という長い歳月の間も、制震四人組をリハビリすることにより、耐震四人組は機能し続けます。

以上、私なりにあまり上手ではない説明をいたしましたが、少しイメージできたでしょうか? プランの面でも、構造計画の面でも、コストの面でも、私が設計者として安心してお勧めできるのは「耐震+制震」です。
この組み合わせなら、基礎断熱工法、外断熱工法、レンガ積み仕上げ、高基礎工法、床下空気循環工法、蓄熱床暖房工法などといった他の技術との併用が可能です。単に地震に強い家にするだけでなく、リフォームの機会に、ご家族のさまざまな夢を一緒にかなえることができます。